2013年7月5日金曜日

僕のこと覚えていて

 1957年(昭和32年)Yさんが小学校5年生の時の出来事。浜松駅から昼間の時間で乗客がほとんどいない列車に一人で乗っていた時、通りかかった人が振り向き「僕のこと知ってる」と話しかけられたようです。「僕の名前は○○イワオと言うんだ。ボクシングをしているんだよ。頑張って今にもっと有名になるから、僕のこと覚えていて。今から清水に用事があって行くんだ」。と言って次の車両に進んでいったそうです。
 その時の様子は、20歳くらいで、嬉しくて仕方ない風な笑顔で、将来に希望があふれている様子だったようです。Yさんはその時のたった2~3分のことを記憶していることが不思議でならないと話しています。
 2~3年前、夕食時のテレビ番組で「袴田巌元ボクサー無実の死刑囚が・・・」と流れているのを見て、「もしかしてあの時の青年が?・・・」と驚いたようです。それまで事件のことはあまり知らず、友人にその話をしたところ、友人の友人がひで子さんのお姉さんと一緒に働いたことがあったことから、巌さんの手紙が掲載されている本を読み、めぐりめぐって最近ひで子さんに手紙が届き、6月18日にYさんとひで子さんの面会が実現しました。
 
 
 

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