2019年2月3日日曜日

島田アピールに賛同を!


島田アピール(冤罪を生み出す温床の解消を目指し、
          再審法改正と死刑廃止を)に賛同を!
~1・31赤堀政夫さん解放30年に寄せて~


赤堀さんは獄中で次のような経験をしたといいます。
「ある日(の朝)、ダッダッダッと足音が聞こえたの。足音がどこかのドアの前で止まると、その房の人がその日処刑されるんだよ。その日、その足音が僕のドアの前で止まった。カチャカチャって鍵を開ける音がして、僕の房のドアが開いたんだ。僕はびっくりして腰が抜けちゃった。刑務官が『赤堀、お迎えだよ。』と言った。その時、保安課長が急いで部屋に入ってきて、その刑務官に何か言った。そしたら、その刑務官が慌てちゃって、私を置いて部屋から出て行った。間違えたんだよ、部屋を。」(「死刑冤罪」里見繁 P205
 このような極限の状況は、どんなに想像をたくましくしても、私たちの想像が及ぶものではありません。赤堀さんの死刑廃止の訴えは、このような経験を含む赤堀さんの全存在をかけてのものであることを、私たちは赤堀政夫さん解放30年にあたり、あらためて重く受け止めたいと思います。
「死刑判決を取り消す」という宣告がない限り、自分の背中に十字架が張り付いたままだ という免田栄さんの苦悶や傷も、周囲の人に見えないからこそ強く私たちに訴えるものがあります。(「死刑冤罪」P25~26
 赤堀さんに続いて再審公判に進むはずであった袴田巖さんは拘置の執行停止で解放されましたが、身分は死刑囚のまま再び死刑台へ連れ戻されようとしています。なんとしても再審を開かせ、無罪判決を勝ちとる必要があります。「裁判所に対してはいつでも弓を強く引き絞っておかなくてはならない」との故大塚一男弁護士の言葉を思い出します。
 福岡事件の西武雄さん(1975年没、享年60歳)、飯塚事件の久間三千年さん(2008年、70歳)は再審請求の途上で死刑を執行され、帝銀事件の平沢貞通さん(1987年没、享年95歳)、波崎事件の富山常喜さん(2003年、86歳)、三崎事件の荒井政男さん(2009年、82歳)、名張事件の奥西勝さん(2015年、89歳)は、無念のうちに獄死に追いこまれました。
 赤堀さんの無罪解放から30年、今年の131日を迎えるこのとき、私たちは無実の罪に苦しめられ、闘ってきたこれらの人たちや救援活動に人生をかけた人々を含め、多くの思いを共有し、冤罪のない社会の実現を社会に大きな声で訴えたいと思います。別紙の通り「冤罪を生み出す温床の解消を目指し、再審法改正と死刑廃止を求めるアピール」を皆様と共に公表したいと思います。ぜひ、賛同していただきますようお願いします。
 なお、131日にアピールを発表した後も署名やChange.orgによるキャンペーンなどの活動によって団体・賛同者を募り、冤罪のない社会を多くの人が望んでいることを明らかにしたいと思います。518日(土)の赤堀さんの誕生日までに集約して再度アピールするつもりですが、皆様にご相談しながら進めていくつもりです。
 以上、よろしくお願いします。

               2019年1月31日
島田事件対策協議会 袴田巖さんを救援する清水・静岡市民の会
袴田巖さんを救援する静岡県民の会 浜松 袴田巖さんを救う市民の会
1.アピール内容
別紙,島田アピール(冤罪を生み出す温床の解消を目指し、再審法改正と死刑廃止を)求めるアピール」をご覧ください。
2.賛同連絡先:島田事件対策協議会:代表 秋野 正男
427-0022 静岡県島田市本通六丁目7858-3 森伸一方
FAX/TEL 0547-37-3013 メール:akahori30@erix.com
3.締め切り:2019年5月15日(水)
 ※518日(土)=赤堀さんの90回目の誕生日=をめどに発表を予定しています。締め切り後であっても集約できる限り賛同団体・賛同者に入れさせていただきます。
◎以下の内容でご連絡ください(郵送、FAX、メールのいずれでも可)。できましたら貴団体の活動概要やアピールなどのコメントもお願いします。

島田アピール:冤罪を生み出す温床の解消を目指し、再審法改正と死刑廃止を求めるアピールに賛同します。
団体・個人名[                                      ]
・団体の場合[代表者                ][担当者                ]
住 所[                                         ]
電 話[             ] メール  [                ]
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