袴田巖さん帰郷5周年
袴田巖さんの再審無罪を求める5・25浜松集会アピール
5年前の3月27日、静岡地方裁判所は袴田巖さんの再審開始を認め、47年7ヶ月ぶりに拘置所から釈放しました。再審開始決定は捜査機関のねつ造の疑いを認めるなど、決定文には「これ以上の身柄拘束は、耐えがたいほど正義に反する」とまで記されていました。
ところが検察の即時抗告を審理した、東京高裁大島隆明裁判長は昨年6月11日、静岡地裁の再審開始決定を取り消しました。4年の時間をかけ、無罪と死刑という天地がひっくり返る判断が下されるという信じられないものでした。
静岡地裁の決定を覆した大島裁判長は、袴田さんをあらためて再収監することは認めませんでした。しかし、検察は袴田さんの再収監を認めるよう、最高裁に強く求めています。最高裁の判断によっては、袴田さんはいつ拘置所に逆戻りさせられてもおかしくない、とても危険な状況に置かれています。
袴田さんが再収監されるということは、死刑の執行を前提とするということです。一度は無罪を前提に釈放された袴田さんが、わずか4年後に「お前はやはり死刑だ」と再収監されるなどということが許されてよいのでしょうか。
もし、そんなことが現実に起これば、弁護団も訴えているとおり、「世界にも例を見ない前近代的、非人道的な事態」です。人命を弄ぶにも等しい行為であり、最高裁だけでなく司法全体に対する国民の信頼を著しく失墜させるに違いありません。
袴田巖さんは無実です。
最高裁は無辜の民の救済のための再審請求であることを踏まえ、直ちに再審開始を行なうべきです。
2019年5月25日
袴田巌さん帰郷5周年 袴田巖さんの再審無罪を求める5・25浜松集会
<主催団体:浜松 袴田巖さんを救う市民の会>
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