2020.7.3
上告趣意書の話
*街歩きから戻った巌さんが一息つくまで約30分ほど待ってからの対話
・大体何時間ぐらい歩くですか
5時間ぐらい歩くんだろうね。
・疲れませんか
5時間位ね
・街の具合はどんなですか
街はねぇ平穏でね
・落ち着いて歩けますか
歩く方はね。自分のペースだからね。自分のペースで歩いているという事だからね。
・飲んだり、食べたりするですか
やってるんだがね
・どんなもの
きんつばなんかね。ジュース、いろんなもの飲んで、金が増えることやってるんだね。
・良いですね。特に気をつけていることありますか
別にないがね
・巌さんに字を教えてもらいたいんですが。(穢の字を見せながら)のぎへんにさいという字。書いた覚えはないですか。
辞典をみにゃ分からんよ。辞典を調べにゃ
・(上告趣意書に書かれている箇所を見てもらい)こんな字
小さいな
・難しい字です。巌さんがたくさん難しい字を書いているので、覚えなきゃいけないと思って。結構字引いたですか。
そりゃ引かにゃしょうがない
・本で覚えたとかじゃなくて、字引で
字引持ってるからね
・一番難しい字はどんな字だったですか
いろいろあるわね。勉強しだしゃ難しいという事じゃないんだね。字はね。辞典にあるんだからね。辞典を調べりゃ分かるんだね
・書こうとして字が分からないと辞典を引いて
そりゃね勉強するときゃ、したんだね。
・いろんなもの書いたですか
あー毎日書いたんだね。袴田通信でね。
・裁判所にも書いたんですか。
字はもういいっんでね。字は覚えちゃったからいいつっんだ。儀式でね。そこまで書いたんんだね。
・(上告趣意書を見てもらいながら)これなんか覚えてるですか。
どうなのかね。覚えてるはずなんだがね。
・上告趣意書
うーん
・この中にたくさん巖さん書いてるじゃないですか。
うーん
・私一番気になったのは、ゾーリ。
ゾーリ?
・ゴムゾーリ
あー
・あれとっても気になって、本当のこと言ってるなと思って。
ゴムゾーリぐらいじゃ強盗は出来んからね。誰だって。警察だって認めるわきゃないんだから。
・あれ一番私は巖さんが言ってること本当だなと思った。気に上る事なんてできっこないって書いてある。
そういう事なんだ。強盗そのものがね。ゴムゾーリじゃできんよ。初めから。
・証拠はどうなっちゃったんですか。
無いんだね
・おかしいですよね
おかしい
・たくさん考えてたですね。
でっち上げだからね。全て作ったもんだから、警察が。ないんだね、ゾーリでも出さにゃね。履いてるものはね。
・たくさん8万字、7万字くらい書いたですよね。
あーそう
・びっくりしちゃった。これでもかこれでもかと書いてるからね。最近そういうこと思い出すことあります
忘れちゃったね。拷問もなにも忘れちゃったんだね
・それの方が気持ちが落ち着きますか
まあ時間だね。時間が経っていて消えてちゃんだね
・悔しいことないですか、消えてっちゃって
無いんだよね。もう終わったんだね。もうそういうことないんだからね
・それが一番ですね
ご飯の支度が出来たということで終了。(文責:寺澤)
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