2020年7月2日木曜日

袴田さんが巻き込まれた事件発生から54年



 昨日6月30日で、袴田巖さんが巻き込まれた事件発生から54年目を迎えました。 昨日 雨降りの昼前浜松駅前でスタンディングアピールを行いました。同時に以下の要請書を
最高裁に郵送しました。

2020630


 最高裁判所第三小法廷 
林 道晴 裁判長殿

要請書

54年前の今日、目撃者のいない「清水横砂重役一家4人殺事件」が発生し、静岡県警は「犯人は袴田以外にない。犯人は袴田に絶対間違いないということを強く袴田に印象づけることにつとめる。」との捜査方針で、袴田さんを犯人に仕立ててしまいました。
袴田さんが巻き込まれた事件から、今日で54年目を迎えました。84歳の袴田さんの時間に猶予はありません。貴職の一刻も早い再審開始を求めるため、袴田さんの1976722日付の「上告趣意書」の一部を改めて紹介します。
「本件に於て吉村検事の奪った昭和四十一年九月九日付調書は、右検事の思惑、推測によって架空のことが恰も此の世の出来事のように巧みにデッチ上げ虚構、虚偽をもって本件真相というものを誤魔化し架空のことを列記したものに過ぎません。このような本件犯罪事実については、空論に過ぎない調書に任意性を認めることは人間の誤まちである。裁判官の誤まちで無実の人間を死刑にしてはなりません。本件捜査陣を無法者と原審が認めました。無法者の行なった捜査は総てに於て証拠能力がありません。この点について一、二審の誤まった裁判は、必ず、最高裁で正されると確信致すものである。何れにせよ、裁判官の推定で死罪は許せない。」
袴田さんは釈放から6年が経過しましたが、いまだに死刑確定以降から引き続く精神障害が重くのしかかり、上告趣意書に書かれているような言葉が奪われてしまっています。
前記の「99日付調書」は、拷問を伴う長時間の取調の結果であり、違法捜査の何ものでもありません。東京高裁の再審取消し決定では、証拠開示された取調べ録音テープで暴露された、静岡県警の違法捜査を門前払にしています。
したがいまして、貴職は袴田さんが上告趣意書で訴えている無実の主張を改めて受け止め、直ちに再審開始決定を行うことを強く要請します。

浜松 袴田巖さんを救う市民の会
                   共同代表 渥美 邦夫、寺澤 暢紘




2020年6月25日木曜日

朗読会(袴田巖さんの無実の訴えを読む)



袴田さんが事件に巻き込まれた1966630日から54年が経過しようとしています。袴田さんの無実の訴えはほとんど知られていませんが、控訴棄却後、2カ月を費やして書き上げられた「上告趣意書」、最高裁の死刑判決から8日間で書きあげた「判決訂正申立」、そして「再審請求意見書」があります。
既に84歳になった袴田さんが無実と冤罪告発を訴える、意見書に残された言葉を受け止め、改めて無実を確信したいと思います。多くの皆さんのご参加お待ちしています。






















                                             袴田さん無実の訴え抜粋

・上告趣意書
12審の誤った裁判は、必ず、最高裁で正されると確信致すものである。何れにせよ、裁判官の推定で死罪は許せない」
・判決訂正申立
「最高裁の問答無用の棄却、これらの結果はどこに由来するのか、答えは簡単である。元ボクサーに対する予断と偏見がそうさせたのである」
・再審請求意見書
「当裁判所におかれまして裁判官としての道義的責任を果たして戴きたく、私血の叫び肌あわだつ今日この頃の無念の獄中から万感を抱きつつ衷心より、左記のとおり意見申し上げ再審開始決定を求めます」  

2020年6月14日日曜日

今日は定例の街頭宣伝の日。袴田さんへの最高裁の一刻も早い再審開始を求め、雨模様の午後2時から3時までのスタンディングアピールとビラ撒きを行いました。そのタイミングで袴田さんが通りかかり、駅中を歩く巌さんの穏やかな顔と挨拶を交わしました。

2020年6月11日木曜日

袴田さんの 6・11東京高裁不当決定に抗議し、最高裁に再審開始を求めるアピール


2年前の今日、袴田さんの再審開始決定を取り消した東京高裁の大島決定に抗議して、最高裁の再審開始を求める浜松駅前でのアピール行動を行いました。最高裁への要請文は本日郵送しました。 



                                2020611
 最高裁判所第3小法廷 
林 道晴 裁判長殿

袴田巖さんの一刻も早い再審開始決定を求める要請書
袴田さんに対する、東京高裁大島裁判長らによる不当決定から2年が経過しました。この大島不当決定は、「5点の衣類は犯人が犯行時に着ていた衣類であること、5点の衣類は袴田のものであるということ、この2点の認定が揺るがない限り、他の主張では、確定判決に合理的な疑いが生じるとは言えない」と、静岡地裁の再審開始決定を取り消したものです。
しかし、静岡地裁が新証拠と認定したDNA鑑定を否定することはできません。白半袖シャツの右肩の血痕が袴田さんのものではないことは明らかであり、
袴田さんの右腕に今も残っている傷は、袴田さんが生き抜いて残した無実の証拠です。
ところで、袴田さんは19801119日の最高裁の死刑判決を受け、わずか8日間で「判決訂正申立」を書きあげ最高裁に提出しています。その内容は、袴田さんが一貫して訴えてきた無実の叫びです。
それは、履けないズボンのことであり、真犯人は右上腕部に2か所の傷跡があることであり、5点の衣類を入れてあった麻袋には血が付いていないことであり、5点の衣類にはO型の血液の付着がないことであり、ゴムゾーリには血も油もついていないこと等の無実の訴えです。
 そして、「此の度の最高裁で問答無用の棄却、これの結果はどこに由来するのか、答は簡単である。元ボクサーに対する予断と偏見がそうさせたのである。」と、最高裁を糾弾しています。
いま袴田さんは、新型コロナウイルスの影響が心配される中、これまでと同じように街を歩いています。死刑確定の数年後から、袴田さんの精神的不調が始まり、未だその状況から抜け出ていません。残念ながら袴田さんのこうした状況を、拭い去る事は簡単なことではないと思います。また、袴田さんは83才という高齢であり、最高裁の審理に一刻の猶予もありません。
最高裁は、静岡地裁の再審開始決定の意義を受け止め、即刻東京高裁大島不当決定の誤りを糺し、直ちに再審開始を決定すべきです。

             浜松 袴田巖さんを救う市民の会
共同代表  渥美 邦夫・寺澤 暢紘

2020年5月27日水曜日

街歩きでの休憩中の会話

買い物に行く途中で、アイスクリームを食べながら休憩中の巖さんと5分ほど話しました。
・最近の様子はどんなですか
「終わっちゃったね、終わっちゃった。法律が制定しちゃったんだね。決まっちゃったんだね。全世界のばい菌は死んじゃっうっていうことだね。簡単なもんなんだね。」
・安心してますか
「くそ人間がいなくなっちゃって、そういう決定でございます。」
・浜松に来てどのくらいになるんですか
「どのくらいなんだろうね。5年くらいになるか。」
・6年です
「6年ね。出る事がなくなったんだね。世界で、出る事がなくなって、くそ人間がなくなってしまってね。」
・昔の事思い出しますか。
「昔のね。善悪の問題でね、悪が死んじゃって全部善なって、善で生活するとそういう時代なんだね。」
・巖さんが望んでいる世の中はどんな時代ですか
「善の時代だね。善ならみんなやっていけるというね」
・ボクシングの事思い出すことありますか
「あーボクシングね。ボクシングという時代でね。ボクシングで成功したっていうね。袴田巖がね」
・たくさん苦労もしたでしょう
「あーそりゃそうだね。」
・手紙をたくさん書いたと思うんですけど
「手紙というのは書こうと思えばいくらでも書けるんだがね。書かないことが偉くなる方法だったっていうんだね。袴田巖がね」
・巖さんのはがきを見ると、書いちゃいけないと言われた時があったみたいですけど。
「そうだね。書いちゃいかないで来ているんだね。書いちゃいけないで偉くなってきているんだね。守ってね、守らなければなれねーんだ。」
・それは大事ですか
「大事だったんだね。書かないことで勝ってきたっていうことでね。書かして嘘言って思って勝とうと思うのが儀式だったんだね。ばい菌のね。」
・それが許せないですね
「書き換えられちゃうんだね。書き換えられているということが分からんようになっちゃうんだね。変わった内容で出ちゃうんだね。文章活動では偉くしないっていうことあるんだね。書いたら負けだっていうんだね。それ書かないできたから全部勝ってきたんだ。」
・一番書きたいことは何でしょうか
「自分の勝ったことだね。じゃ!」と再び歩き始めました。

袴田さんの死刑廃止、再審法改正アピール(1980年、1981年)


袴田巖さんの死刑廃絶のアピール
(死刑制度撤廃124集会獄中アピール集より/19080124日)

死刑制度撤廃124集会に向け獄中からアピールを送ります。
 国家が民衆を殺してよいなどと言うナンセンスなことを黙認するわけにはいかない。
 そもそも法律は殺人を最も悪事とも定義しております。然るに、その殺人を国家が法の名に於て執行するとは、正しく今生に於ける極悪の最たるもので絶対許されない筈だ。
 権力者なら殺人を犯してよいなどと言う現代悪法の典型は心ある国民の力で廃絶しよう!


「再審の門を開け!再審法改正!」全国集会(1981718日)への
袴田巖さんのアピール

袴田事件 袴田巖
 本集会にお集まりの皆さんに、獄中からアピールさせていただきます。
 私は昭和41630日未明、静岡県清水市で起こったこがね味噌重役一家4人殺人放火強盗事件で、全く身におぼえのない犯人にしたて上げられた元ボクサー袴田巖でございます。
 昭和43年、一審で静岡地裁は私に死刑を宣告しました。そして、昨年1119日、最高裁は上告を棄却しました。
 現在弁護団、無実のボクサー袴田巖を救う会、友人、家族等の力で再審の請求をしていただいております。
 私は最高裁で上告を棄却された当時、獄中で胸に湧いた悲しみ、明らかなデッチ上げに対する押え難い怒り、そういうものが終日私の脳裏に錯綜していました。うす暗い牢獄の中で、ついには還暦を迎え腰の曲がった老人となってさびしく死んで行く自分の哀れな姿を想像したりしました。私の人生の末路はこんなふうになるのだろうか。
 しかし、身をかかがめて長生きするよりは、堂々と生き、また堂々と進むことが人間らしく、またキリスト者らしい姿ではないかと思う。
 彼、巌窟王吉田石松翁に対する権力の犯罪、さらには世には知られることなく葬り去られた幾多の権力犯罪。金森老や加藤老が居り、現在再審を開始させた免田事件、財田川事件・・・、彼らは一生を雪冤にかけたし、またかけている。これら先輩の不墝不屈の驚嘆すべき勝利への戦いの歴史がある以上、私たち冤罪者は泣いてはならぬ。一途に真心で進撃しようと思う。
 イエスキリストの弟子達、パウロの苦難に思いを致したい。
 私はキリストの福音の中に今日の現実の矛盾と葛藤と苦悩を解決する最も貴重なカギが隠されていると確信する人間である。
 こうしたことに到達した獄中生活とは私にとって大変貴重なものである。不自由な中に自由があることを悟り、心の自由さえあれば身はたとえ獄中にあっても私の口に詩や賛美歌や歌が消えることはない。
 すべての善人の苦しみのなかに生命は限りなく美しく芳香を放つもの。私は自分が無罪であることを知っている。私だけでなく私を取り調べた捜査官はもちろんのこと、検察官も書記官もすべてのことを知っている。
 裁判官にいたるまで私に罪がないことを明らかに知っている。
 当局の偽証、物証の隠とく、真犯人隠とくが暴露することを私は信ずる。
 裏木戸、クリ小刀、この一つの事実からも私の無実は明らかにされつつあります。
 歴史の審判は神の審判であり、本件権力犯罪は神の審判が近く必ず下るだろうと私は確信する。
 ご支援を心から感謝します。


2020年4月12日日曜日

スタンディングアピール

4/11 浜松駅前での定例の街頭宣伝。今日はスタンディングアピールのみ。巖さんはお姉さんと一緒に変わらない街歩きに出かけました。コロナの影響で様々な機能が停止していますが、袴田さんの再審を求める動きを中断させることはできません。最高裁は休むことなく直ちに再審開始決定を!