2018年11月5日月曜日

冤罪と再審を考える11・4集会アピール及びメッセージ


冤罪と再審を考える114浜松集会アピール
袴田さんは島田事件の赤堀さんの再審開始決定のニュースをラジオで聞き、「今度司法の正義を受けるのは私の番だ」と手紙に書いています。袴田さんの願いは、28年が経過した4年前に実現しました。
しかし、検察によって東京高裁に異議申し立てが行われましたが、審理が進む中で、誤判、冤罪の危険性が具体的に露になり、再審法や死刑制度の見直しの議論が加速されることを期待しました。ところが、大島裁判長らは「司法の正義」のかけらも示すことなく、再審開始決定を取り消しました。
また、昨年18年ぶりに再審請求中の死刑囚の死刑が行われました。そして今年3月オーム真理教幹部が東京拘置所から、各地の死刑執行施設のある拘置所に移送され、7月には13人の死刑が行われました。このことについて、「平成の事件だから平成の内に処理する」という政権幹部の発言にあるように、「司法の正義」の実現とは無縁なところで死刑の執行が行われています。
東京高裁は、このような背景から再審開始決定を葬り去ったものとしか考えられません。大島裁判長らによる不当決定は袴田さんだけの問題でなく、多くの再審請求中の冤罪被害者に関わる、再審制度を含む司法制度の問題であることを改めて浮き彫りにしました。
 これまでも、再審における検察官の上訴禁止や証拠開示手続きの明確化や、「疑わしきは被告人の利益に」の原則の徹底などが問題点としてあげられ、再審制度改革が求められてきています。
 また、高裁審理では取調べ録音テープによって警察の違法捜査が明らかになり、虚偽自白の真相が暴かれました。長時間の取調べ、拷問や誘導など「犯人は袴田に絶対間違いないということを強く袴田に印象づけることにつとめる」とする、静岡県警の捜査方針によって袴田さんは犯人に仕立て上げられたことが裏付けられました。
 袴田さん、石川さん、北川さんがまきこまれた事件でみられるように、冤罪被害者を作り上げる警察、検察の取り調べの改革を進め、冤罪被害をなくす取り組みも一層強めなければなりません。
  私たちは石川さん、北川さんの再審無罪を求める闘いと、袴田さんの再審無罪と再収監を許さない闘いをこれまで以上に連帯して取り組むことを決意します。
                                    201811月4
冤罪と再審を考える114浜松集会
<主催団体:浜松 袴田巖さんを救う市民の会>
集会メッセージ
 検察庁が再審請求をして冤罪救済を行う台湾司法を知り、捏造証拠を真実だと言い張り、人を殺すと主張する日本の検察庁の狂気と異常には言葉を失います。そして、その主張を、易々と認める裁判所の異常にも呆れるばかりです。 日本の司法は狂ってます。 検察庁に常識は通じません。 袴田事件を勝たせるには、もっと社会に異常な証拠捏造と真実を広めるしかりません。そして その力を持って裁判所を説得しましょう。 巌さんが神の世から帰れずに語れない分を、私たちが語り、訴えて袴田事件を勝利に導くしかありません。 私たち冤罪仲間も、警察と検察の悪事で冤罪が作られない司法にするために、来年 
 春には冤罪被害者の会を作り、台湾司法に負けない日本に出来るように活動します。袴
田事件の勝利のためにも力を尽くします。
  皆さん、正義は勝ちます、真実は勝ちます!頑張りましょう!  桜井 昌司

アムネスティ西神戸グループのメンバーからのメッセージです。全員でなくてすみません。
今後も、一人でも多くの方に袴田さんのことを知っていただく努力を、と思っています。
署名も集めます。
「秀子さんの巌さんに対する優しいお気持ちにいつも感動します。お二人が平穏に暮らせる日まで応援しています」
「袴田さんが完全無罪を勝ち取るまで、支援し続けます!」
「再審無罪を勝ち取るために、『百年戦争』加勢します!厳さんが『普通の市民』に戻れ、穏やかに過ごせる日が一日も早く来ますよう。」
「巌さん、秀子さん、今までの言葉では言い表せないご苦労を思うと、本当になんと申し上げていいかわかりません。履けないズボンで死刑とは、なんと言うデタラメでしょうか。周りをガチガチに法律で固めておいて、中身はなんとお粗末なことか、はらわたが煮えくり返りますね。そんな状況においてなおピュアに強く生きていらっしゃるお二人に頭が下がります。1日でも早く穏やかな日が来ますように、祈りながら心より応援のエールを送らせていただきます。」 
                                                                              アムネスティ西神戸グループ

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